メッセージ
名古屋市立大学脳神経外科は東海地方の20常勤医派遣病院とともに診療グループを形成し、年間約1600例の手術を担当し、地域の脳神経外科診療を担っています。
大学病院では脳血管障害(動脈瘤、頸動脈狭窄、もやもや病など)、脳腫瘍(聴神経腫瘍、下垂体腫瘍、髄膜腫、悪性脳腫瘍など)、機能的疾患(パーキンソン病、てんかん、三叉神経痛、顔面けいれんなど)、外傷、脊椎・脊髄疾患などを幅広く行っています。
大学病院の手術件数は2018年403件、2019年398件、2020年386件、2021年352件、2022年395件、2023年349件となりました。この手術件数は全国的にみても大学病院として十分上位に位置する数字であります。
手術内容も開頭手術、内視鏡手術、定位脳手術、血管内手術、頸動脈手術などバラエティに富み、脳神経外科専門医をめざす人々の研修病院として、十分な機能を果たしております。とくに低侵襲な治療を患者さんに提供していくために脳腫瘍摘出術は開頭手術から内視鏡や外視鏡での手術に、脳血管障害の手術は開頭手術から血管内手術へとシフトしてきています。脳神経外科研修として十分な件数ですし、DBS深部電極設置術など他施設にはないユニークな治療法も行われています。
脳神経外科の中では最近専門分化が盛んですが、同門には日本脳神経血管内治療指導医2名、専門医23名、脳卒中専門医30名、脊髄脊椎外科認定医3名、神経内視鏡技術認定医6名などが在籍し、専門性を生かした診療を行っています。 また同門会員は20の関連脳神経外科施設で日々脳神経外科診療に当たっております。とくに専門医研修を希望される皆様には手術件数の多い大学病院、名古屋市立大学付属病院東部医療センター、豊川市民病院、中東遠総合医療センター、名古屋市立大学付属病院西部医療センターを中心としてローテーションを組んでおります。これにより4年間で専門医試験に合格するに足る臨床経験を積んでもらう予定です。
将来脳神経外科専門医をめざす方、脳神経外科の基本知識と技能を習得したい方、私どもと一緒に脳神経外科の診療を行いましょう。
専門研修に興味のある方は是非ご連絡ください。
新入局員の声
石田 宗紀

令和3年 名古屋市立大学卒業
臨床研修病院 東部医療センター
私は令和4年4月から名古屋市立大学脳神経外科に入局しました。初期研修を東部医療センターで行い、そのまま同院で後期研修をさせて頂いております。
後期研修が始まり1年が経過し、現在は、東部医療センターでは年次に関係なく積極的に診療や治療に携わさせていただきとても充実した日々を送っております。上級医の先生方には、脳外科医としてはもちろん医師として、そして一人の人として忘れてはならない心構えから丁寧に指導いただいております。
他大学に比較すると小さな医局ではありますが、症例数は引けを取らず、そのためレジデントとしての経験症例数は多く、同大学ならではの良さがあると思われます。「隣の芝は青く見える」とよく言われますが、私自身は同医局に入局した後悔は一切なく、日々研鑽を積むことができております。
脳外科に興味がある方は、将来一緒に当医局で働けることを楽しみにしており、迷った際には当院にもぜひ見学に来てください。
今後も医師としての基本を忘れず、患者様に寄り添った医療を提供できるよう日々精進してまいります。よろしくお願い致します。
榊原 悠斗

令和3年 名古屋市立大学卒業
臨床研修病院 豊川市民病院
私は令和5年に名古屋市立大学脳神経外科に入局し、同年より豊川市民病院で後期研修を行っている榊原悠斗と申します。脳という意識の根幹となる臓器を自らの手で治療できることに魅力を感じ志すようになりました。入局後は手術計画や実際の手術への参加の機会に恵まれ、優しく時に厳しい指導医の先生方に支えられながら、充実した日々を送ることができています。医師にとって実際の経験が重要になる場面が多いため、当医局での研修は非常に実りあるものであると感じております。忙しさはありますが初心を忘れず患者様のために日々尽力しております。
一口に脳神経外科といっても脳血管障害や脳腫瘍など様々なサブスペシャリティがあり、どこまでも深く追求できる点も魅力に感じております。まずは基本的な手技の取得が第一ではありますが、その後のキャリアプランも多種多様です。そのような奥の深い分野を十分に学ぶ事ができる当医局に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
楠井 翔也

令和4年 藤田医科大学卒業
臨床研修病院 名古屋市立大学病院
私は令和6年4月から名古屋市立大学病院脳神経外科に入局しました楠井翔也と申します。私は高校生の頃に脳神経外科の手術を受ける機会があって、それから脳神経外科に興味をもつようになりました。現在、ようやくその第一歩を歩むことができており、とてもうれしく思います。私が数ある医局の中から選んだ理由としては、指導体制が濃厚であるということや医局に1台外視鏡があり、自由に練習ができるというところが魅力的であったからです。実際に入局し、大学病院での研修を始めてからも指導医の先生方が熱心にたくさんのことを教えていただき、とても充実し、刺激的な時間を送ることができております。このホームページをご覧の医学生や研修医の先生方とともに働くことができることを楽しみにしております。興味のある方はぜひ見学にいらしてください。
正覺 美沙

令和4年 佐賀大学卒業
臨床研修病院 東部医療センター
令和6年度入局の正覺美沙と申します。令和6年4月より名古屋市立大学医学部附属東部医療センターで後期研修を始めました。
私は学生の頃から脳神経の分野に関心があり、初期研修でローテートした際に血管内治療の面白さ、手術中の顕微鏡からのぞいた景色に魅了され、脳神経外科を考えるようになりました。私はそれまで外科系をあまり考えてなかったためこんな自分が手術できるのか、女性としてのライフイベントと両立できるかなど不安はたくさんありましたが、やらずに諦めたら後悔すると思い入局を決意しました。そして東部医療センターで初期研修をしていた際の当時3年目の先生が上級医の先生より手厚い指導を受けていたことが印象的で、私もここで脳神経外科専攻医をスタートしたいと思い現在に至ります。
研修医や学生の方は少しでも興味をもっていただけたらぜひ当医局に見学にきてください。お待ちしております。
妹尾 隆星

令和4年 琉球大学卒業
臨床研修病院 中東遠総合医療センター
2022年に琉球大学を卒業し、2024年より名古屋市立大学脳神経外科に入局した妹尾隆星と申します。この4月から静岡の中東遠総合医療センターで専攻医として勤務しております。愛知•静岡には縁もゆかりも無かった私ですが、初期研修を同病院で終え、脳神経外科の魅力に強く惹かれ入局に至りました。当科の魅力は充実した教育体制と、温かく熱心に教育してくださる指導医の先生方が多く在籍していることです。専攻医の数が少ないため、手厚いご指導がいただけます。専攻医となり、穿頭ドレナージ術、開頭術、脳血管撮影など、脳神経外科専攻医として経験したい症例はどんどんやらせてもらえるので、毎日が充実していてとても楽しいです。まだまだ未熟者ではありますが、1日でも早く患者様のお役に立てるよう尽力いたします。そして、多くの学生、研修医の皆様に脳神経外科のかっこよさ、やりがいを発信していきたいです。
低侵襲サージカルトレーニングセンター
手術技術の向上にはoff the job trainingが必要です。当教室ではやる気があるひとは空いている時間にすぐに手術トレーニングができるよう、医局に併設する形で低侵襲サージカルトレーニングセンターを設置してあります。ここには実際の手術で使用している外視鏡(オーブアイ、オリンパス)、内視鏡(オリンパス神経内視鏡+エンドアーム)、ドリル(中西)が常備されており、さらに天井懸架式4K 3Dモニターが設置され、まさに手術室と同じ環境で練習をすることが可能です。

トレーニング風景

トレーニング風景

レーニングで使用できる手術機器

エンドアームと内視鏡

オーブアイ
医局説明会
見学や入局に関するお問い合わせ、見学の相談のみでもお気軽にぜひご相談ください。
- 住所
- 〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1
- 電話番号
- 052-853-8286
- fax
- 052-851-5541
ホームページをご覧になった皆さんへ
このホームページをご覧になって、名古屋市立大学脳神経外科での実習、専門研修に興味を持たれた初期研修医の皆さん、学生さんは気軽にお問い合わせください。随時見学等も受け付けております。
また当科での実習、研修、入局などに興味のある方には適宜ご案内など致しますのでぜひお声かけください。
【医局長】 西川 祐介 (名古屋市立大学 脳神経外科)
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